投資銀行に突如表れた、謎の記号!
高層ビルの一室に、一瞬で書き込まれたというこの記号、そんな神業をやってのけたのは一体どんな人物?!
その後に起こる不可解な連続殺人事件。
なぜ彼らがターゲットに?
被害者同士のつながりは?
今回も事件は難解そう、シャーロック、頼んだよ!
ジョンのロマンスも、シャーロックに巻き込まれるとスリリングありすぎ~!!
シャーロック・シーズン1第2話「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」のあらすじとキャストについてまとめました。
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シャーロックは、大学時代の友人で投資銀行のディレクター、セバスチャン・ウィルクスから、事件捜査の依頼を受ける。
セバスチャンによると、昨夜何者かが銀行内に侵入、サー・ウィリアム前会長のオフィスに「メッセージ」を残して立ち去ったというのだ。
侵入から立ち去るまでおよそ1分。
前会長の部屋に通されたシャーロックとジョンは、壁と肖像画に、記号のような落書き(グラフィティ)が残されているのを見る。
セバスチャンは、セキュリティに抜け穴があったと考え、シャーロックに「誰が侵入したのか探して欲しい」と、前金の小切手を渡そうとする。
しかしシャーロックは、その小切手よりも残された記号の意味を解明することで頭が一杯で、その場を立ち去ってしまい、代わりにお金に困っていたジョンがその小切手を受取る。
オフィスをくまなく調べていたシャーロックは、「グラフィティは特定のトレーダーに向けられたメッセージ」と推測。
そして
ということから、深夜に取引される香港を担当しているトレーダー「エドワード・ヴァンクーン」を特定した。
シャーロックとジョンは、タクシーを拾ってヴァンクーンの住むアパートへ向かう。
ベルを鳴らしても応答しないため、シャーロックは唯一鍵が空いていたベランダから室内に入り、寝室で死亡しているヴァンクーンを発見する。
その後レストレード警部の代わりに事件を担当することになったディモック警部補等による現場検証が行われる。
近くに銃が置いてあったことから、ディモック警部補は自殺と断定するが、
ことから、「ヴァンクーンは犯人とは顔見知りで脅迫されていた」と、シャーロックは他殺を主張する。
ジョンが代理医師の面接から戻ってくると、シャーロックはブライアン・ルーキスというフリーのジャーナリストが殺害された事件を伝える。
ルーキスは昨夜自宅で何者かに殺害されていたが、密室であるという手口から、ヴァンクーンを殺害した同一犯とシャーロックは見ていたのだった。
シャーロックとジョンはディモック警部補を説き伏せて、ルーキスの部屋の調査を行う。
シェーロックは天窓に注目、犯人は壁を伝って屋根に登り、天窓から侵入、ルーキスを殺害したと推理する。
そして、ルーキスの部屋から、彼が死亡当日にウエストケンジントン図書館から借りた本を発見、タクシーで図書館へ向かった。
ルーキスが借りた本が並べられていた本棚周辺を探していたシャーロックとジョンは、銀行に残されていたのと同じ記号を発見する。
オフィスで暗号を発見したヴァンクーンは恐怖を覚え急いで帰宅、そこを犯人に襲われた。
同じくルーキスも図書館で暗号を発見、恐ろしくなって帰宅したが、犯人の手にかかって殺害されてしまったのだ。
その後シャーロックとジョンの2人は、ストリートアーティストのラズに接触、暗号についてたずねる。
記号の画像を見たラズは「ミシガン」という特定の高圧ガススプレーを使ったことは見抜いたものの、作者についてはわからないと答えた。
同じようなペイントが無いかどうか探すようラズに話をしていると、ポリス・コミュニティ・サポート・オフィサー(PCSO)が現れる。
ラズとシャーロックはジョンを残してすばやく立ち去るが、スプレー缶を手に持ったまま立ちすくんでいたジョンは、そのまま警察へ連行されてしまう。
スコットランドヤードに出向いたジョンは、ディモック警部補からルーキスの手帳を受け取る。
一方シャーロックは銀行に再び訪れ、ヴァンクーンの秘書アマンダの協力を得てヴァンクーンの足取りを整理する。
事件前ヴァンクーンは大連に出張していた。そして事件当日、ヴァンクーンはウエストエンドの中華街へタクシーででかけ、地下鉄に乗って帰ってきた。「行くときは重い荷物を持って、帰りは手ぶらで」とシャーロックは推測、ヴァンクーンが訪れた中華街へ行く。
ヴァンクーンの中華街からの足取りを探していたシャーロックは、そこでジョンと鉢合わせする。ジョンはルーキスが手帳に記していた店を探していたのだ。
2人が訪れたとされる雑貨店に入るシャーロックとジョン。
ジョンは商品についていた値札に、例の記号が使われていることに気がつく。記号は蘇州号碼(そしゅうごうま)という数字だったのだ。
メッセージとして使われた記号は「15」を意味する。
蘇州号碼は中国南部で生まれた特殊な数字で、かつては商業で使われていた。
しかし現在は露天商でしか使われていない。
これは何を意味するのか。
そして、大連帰りのヴァンクーンとルーキスはあの店で「何」を見たのか。
シャーロックは「2人は見たのではなく、スーツケースに何かを入れて持ち込んでいた。ヴァンクーンは仕事で大きな損失をしたがすぐに穴埋めしたとセバスチャンが言っていた。もしかしたら密輸に関わっていたのかも知れない」と、持論を展開する。
ではなぜ2人も殺されなければならなかったのか。
ジョンの疑問にシャーロックは「もし、そのうちの一人がちょろまかしていたとしたら?」と、続けた。
立ち寄ったレストランでシャーロックは、向かい側の家の前に置いてあるイエローページに注目する。
イエローページは3日前に降った雨に濡れていて、そのまま放置されていたからだ。
「住んでる住人が戻っていないのでは」と推測したシャーロックは、レストランから飛び出し、「スー・リン・ヤオ」と表札のかかった呼び鈴を鳴らすが応答はなかった。
ドアは施錠されていたが、シャーロックは開いていた建物の裏側の窓から侵入、室内を捜索する。
スーリンは数日自宅に戻ってなく、何者かが窓から侵入した。
「なぜ窓を閉めずに立ち去ったのか・・・立ち去ってはいないのか!」と気付いたシャーロックは、侵入者に首を絞められ意識を失いかける。
シャーロックとジョンはスーリンの同僚が残したとみられるメッセージを発見、彼女の職場と思われる「ナショナル・アンティーク美術館」へ向かった。
スーリンの同僚のアンディは「3日前上司からスーリンが突然仕事をやめたことを聞かされた。情熱を注いでいたティーポットの仕事も途中なのに。彼女が最後にした仕事は、観光客に向けのティーセレモニーの実践だった」と話す。
美術品が収められている倉庫に案内されたシャーロックは、蘇州号碼の「15」がペイントされた彫刻を発見する。
「探していた記号のペイントが見つかった」と、ラズから聞いたシャーロックとジョンは、落書きが見つかった場所の周辺を捜索し始める。
線路沿いを探していたジョンは、壁いっぱいに書かれた蘇州号碼を発見するが、シャーロックと共に現場に戻ってきた10分後には消えていた。
ジョンが念のために撮っていおいた記号の写真を見たシャーロックは、暗号の解読にスーリンの協力が必要と判断、再び美術館に戻る。
アンディと話していたシャーロックは、ディスプレイされている急須の中で手入れされたものが前回より増えていることを発見する。
スーリンは美術館内にいると推測、倉庫内で密かに手入れをしていたスーリンを見つけ出す。
「彫刻に記された記号は、自分へのメッセージ。やったのはZhi Zhu(ジジュー、蜘蛛の意味)。"彼"は私のところにやってくる」と怯えているスーリンは、シャーロックとジョンに身の上話を始めた。
スーリンは中国出身で、ジジューとは子供の頃に出会った。親を早くに亡くしたスーリンは、ジジューとともに「黒い蓮」という名の堂(トン、組織のこと )に入り、麻薬や美術品の密輸に手を染めていた。しかし密輸に嫌気が差し5年前にイングランドに逃げ延びてきた。仕事を得て平穏な生活が続いたが、組織はとうとう自分の居場所を見つけ出した。
実はジジューはスーリンの兄で、スーリンにに接触したのは、盗まれた密輸品の追跡を手伝ってもらうためだった。
スーリンはジジューの依頼を断るが、その翌日に例の記号を発見したのだった。
シャーロックはスーリンに鉄道脇で発見した記号の解読を依頼するが、その時照明が落とされ、3人はジジューが館内にいることを悟る。
身を隠していたスーリンだったが、ジジューに見つかってしまい、殺されてしまう。
スーリンの足にもあったように、「黒い蓮」のメンバーにはそれが刻印されているはず。
ヴァンクーンとルーキスの遺体をもう一度調べた結果、2人も足にスーリンと同じトンのマークが見つかった。
「黒い蓮」の存在を信じようとしなかったディモック警部補は、シャーロックとジョンに捜査協力をすると約束する。
なぜジジューは妹を訪ねたのか。
理由を考えていたシャーロックは、スーリンの専門知識を利用して、高価なアンティークを探していたのではないかということに気がつく。
文化大革命では家具など高価な品物が没収されたという。
「黒い蓮」はそれを横流しして利益を得ていたのではないか。
予想通り、ネットオークションには高価な中国美術品が出品されていた。
そして、オークションに出品された日と被害者2人の旅行日程が一致したのだ。
「暗号の答えは本の中にある」と、シャーロックはディモック警部補の協力を得て、ヴァンクーンとルーキスが持っていた本をすべてベイカー街に運び込み、暗号の解読を試みる。
クリニックで働き始めたジョンは、そこに勤める医師のサラとデートの約束をする。
それを聞いたシャーロックは、中国サーカスの特別講演に行くようチケットを2枚ジョンに渡す。
ジョンとサラが劇場に到着すると、シャーロックも姿を現した。
シャーロックは、サーカスが「黒い蓮」の隠れ蓑だと考えていたのだ。
公演中シャーロックはジョンとサラの元を離れ、ひとり舞台裏へ。
そこで記号をペイントした時に使われたとみられる黄色いスプレー缶を発見する。
その場を後にしようとするが、隠れていた「黒い蓮」のメンバーに襲われ、舞台の表に飛び出すほどのもみ合いになる。
警察が駆けつけた時すでに劇場はもぬけの殻となっていた。
シャーロックたちは帰宅する。
ベイカー街に戻った後もシャーロックは暗号の解読を進めていたが、鉄道脇で発見された記号の写真を見ていたサラの「すでに解読が始まってる」という言葉にハッとする。
よく見ると写真には解読文字が記入されている。
スーリンは生前解読を始めていたのだ。
「9 Million Quid(9ミリオンパウンド、訳13億円)」
ジジューは蘇州号碼を番号として使ったのではなく、記号を組み合わせて文字を作っていたのだ。
暗号解読にスーリンは本を使ったはず。
もう一度美術館に行こうと通りに出たシャーロックは、偶然ぶつかった観光客が持っていた「LONDON A-Z」(ロンドンの地図)に目を留める。
この本は、ヴァンクーンの部屋にもルーキスの部屋にも置いてあった。
ぶつかった観光客から強引に地図を奪ったシャーロックは、記号と数字を照らし合わせながら、記号の解読を試みる。
「1」+「15」=デッド・マン(死人)
壁に描かれた記号は
「Nine mill for jade pin Dragon den, black tramway(9ミリオンの価値ある翡翠のピン ドラゴンの隠れ家、黒い鉄道)」
ヴァンクーン、ルーキス、スーリンは、死の宣告を受けていた。
そして、ジジューは高価な翡翠の髪留めを探していて、見つけたらアジトに持ってくるようメンバーたちに向けてメッセージを送っていたのだ。
再び矢のように部屋に戻ったシャーロックだったが、そこにはジョンとサラの姿はなく、さらに窓には「デッド・マン」の記号が描かれていた…
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